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読むだけでトラウマが解消されるストーリー -26- タロウ ライ アンナロアック ピーダーソン

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産まれて来てくれた男の子の名前は、Taro Rye Angnaloak Pedersen (タロウ ライ アンナロアック ピーダーソン)

日本人とデンマーク人とイヌイットの先祖をもつ彼には3つの名前がつけられました。

太郎のおじいさんは、16歳のとき、戦後の荒れ果てたデンマークを出て単身カナダに移住しました。

そして一年後にデンマークに残っていた家族を呼び寄せたそうです。

それから、子供の頃から夢に見ていた北極圏のイヌイットの住む地に職を見つけ移り住み、20代半ばにグリーンランドのイヌイットである太郎のおばあさんと出会い結婚しました。

まん丸い目に赤いほっぺ。

太郎はいつもニコニコして、沢山いる家族やクグルクトゥック村のみんなにいつもかわいがってもらいました。

クグルクトゥック村のよいところは、村中の人がみんなでいつも子供たちを見守って育てていることころです。

みんな子供たちが大好きです。

ですので、太郎のまわりにはいつも誰かがいて、村の子供たちが遊んでくれました。

春から秋にかけての暖かい季節は、お友達の家族とキャンプに行って手つかずの大自然の中を走り回たっり、一緒にハンティングやフィッシングに出かけ外の空気をおもいっきり吸って、太陽の光を沢山浴び、いつも元気に過ごしていました。

全てが凍り付く冬も、お日様が出て暖かい日には、たとえマイナス20度でも、そり遊び、雪遊びを楽しみました。

12月から1月にかけての太陽が出ない季節は、太陽の光を浴びずにイライラしみんな鬱状態になるので、お正月を日本で過ごすためにも太郎を連れて日本の両親に会いに帰りました。

-27-につづ

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