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結婚前と結婚後では私の北極圏の小さな村での体験が変わりました。
結婚する前は本当に楽しいことばかりが目に留まり、体験することもいつもワクワクすることばかりでした。
次は、以前「光りの覚醒体験」をした後に神様にお願いしていたもう一つの体験
「社会問題のあるアフリカのような貧しい国でお腹をすかせている子供たちは一体どういう気持で生きているのだろう。私は経験していないのでわからない。行って経験してみたい。」
(私の歩んできた道-3-)が起こっていったのです。
イヌイットの村は手つかずの大自然に囲まれそれは美しいところですが、アメリカのネイティブアメリカンと共通した大きな社会問題があります。
アルコール問題、マリファナ、ドメスティックバイオレンス、ネグレクト、自殺、殺人。
今まで目にしたり聞いたりしなかったことをどんどんこの村の住人になったことで知ることになりました。
その問題のほとんどが、暗くて寒い冬に集中していました。
この村の半数以上の人は仕事をしておらず、手厚い生活保護を受けて生活しています。
日本のように一生懸命働かなければ生活して行けないという環境ではありません。
色々な手当が与えられ自分たちが働かなくても十分生活して行けるだけのお金は支給されます。
この北の村には仕事になるような産業はなく、飛行機で一時間ほど行ったところに金やダイヤモンドを採掘しているところはありますが、村を離れての仕事なのでみんな働きに行っても長続きしません。
村での仕事はほとんどが公務員の仕事で、後は小さなスーパーや建設現場の仕事が少しあるだけです。
ですので多くの人が生活保護を受けて生活をしています。
私の主人は公務員の仕事をしていたのでお金にもゆとりがあり、持ち家に住み、スノーモービルや四輪駆動のバギーも所有していました。
主人は結婚するずいぶん前にアルコールも絶って飲まないようになっていました。
でも、主人の友人をとおして数々の社会問題を目の当たりにしていったのでした。
-19-につづく
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