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読むだけでトラウマが解消されるストーリー -14- 北極海に沈む夕日

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さて、Kugluktukに戻ってきた私はというと、仕事があるわけでもなく一日中好きなことをしていられます。

家の掃除や洗濯、料理はしてもその他の時間は自由です。

外はとても明るいし北極圏の夏は初めてなので

毎日あちこち散歩に出かけたり友達の所に遊びに行ったり。

何もかもが新鮮でまたまた楽しいことばかりでした。


毎日外を観察していると、お日様が一日中照っているのでみるみるうちに草が育っていき

「あれ!?なんだか昨日よりすごく大きくなっているぞ!」

とびっくりします。

北極圏の夏は短く7月にあおあおと茂っていた草も8月に入るとあれよあれよという間に紅葉し

8月のお終わり頃にはツンドラに辺り一面ブルーベリーなどの小さなベリー類がひしめき合うように実を付けます。

それも数日のこと。たくさんの村人がブルーベリーを摘みにツンドラへ出かけて行きます。

摘んでは食べ、食べては摘みの繰り返し。

私たちが店で見るようなあんな大きなブルーベリーではなく、1センチもない小さな実で、味も野性味のあるさっぱりした味。

この時期だけ味わえるなんとも贅沢なツンドラのブルーベリーです。


それをみんなうれしそうにほうばっています。

(写真は町のすぐ側にあるツンドラの地。ツンドラには木が生えません。地面を這うように草が生えています。ここに辺り一面ブルーベリーが実ります)

夏もイヌイットの住むこの北の果ての地は、日本では経験できないことだらけ。

一日一日、一瞬一瞬、自然の素晴らしさ、おもしろさを体験できました。

手つかずの大自然の中でキャンプしたり

海や滝で魚つりをしたり

北極海の浜辺で大きな焚き火をしたり

北極海に沈んではまたすぐ昇る太陽を見にいったり。

お天気のよい日にはよく、海の上に蜃気楼が見えました。

なんとも神秘的な不思議な気持になり、心の中が静かにワクワクするのでした。


(写真は北極海~北~に沈む夕日)

-15-につづく

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